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電波時計の時刻が合わない原因は?
正しい時刻を知るための対処法

時計の役割は
「正確な時刻を知らせること」です。
時計にはさまざまな種類がありますが、
その中でも極めて高い精度で正確な時刻を
表示できる電波時計は、
高い人気を誇ります。
とはいえ、電波時計も常に正確な時刻を
表示するわけではありません。
何らかの原因で、
時刻がずれてしまうこともあります。
電波時計の時刻がずれてしまった時は、
どのように対処すれば良いのでしょうか。
ここでは、
電波時計の時刻が合わなくなる原因と、
対処方法についてご紹介します。

contents

  1. 01電波時計の仕組み
  2. 02電波時計の時刻が合わない原因と対処法
    1. 電池の残量不足
    2. 電波を受信できていない
    3. 針がずれている
    4. 電波送信所が停波している
  3. 03電波時計を置くのに適した環境は?
  4. 04電波時計を使いこなそう

01 | 電波時計の仕組み

電波時計は、「標準電波」と呼ばれる
時刻情報をのせた電波を受信し、
時刻を自動的に修正する時計のことです。
内蔵したアンテナで標準電波を受信し、
時刻情報を時計本体のモーターに
伝えることで、自動的に時刻や日付などを
合わせています。
基本的には手動で時間合わせを行う必要がなく、
手間のかからない点がメリットです。

標準電波は日本国内に2カ所ある
標準電波送信所から1日中送信されていますが、
電波時計は常に電波を受信しているわけでは
ありません。
製品にもよりますが、通常は1日1回以上、
決まった時間に標準電波を受信することで
時刻を調整しています。
そのため、あるタイミングで数秒程度の
ずれが生じていたとしても、
電波受信直後から正確な時刻を表示するように
なります。

02 | 電波時計の時刻が合わない原因と対処法

正確な時刻を表示するのが
電波時計の魅力ですが、
何らかの原因でずれが生じることも
あります。
電波時計がずれる主な原因と対処法は、
以下のとおりです。

電池の残量不足

電波時計は、電波によって
時刻表示のずれを防いでいるだけで、
時計の動力源はあくまでも
乾電池やソーラー電源です。
電池残量が不足すると
機能が正常に動かなくなり、
電波の受信能力も落ちてしまいます。

アナログ時計は
秒針が不規則な動きをするようになったら、
デジタル時計は
液晶パネルの表示が薄くなっていたら、
電池残量の不足が考えられます。
そのような時は、電池交換を行いましょう。
ソーラー電波時計は、屋内の明るい窓際などに
数時間置いてフル充電を行うと、
電波を受信しやすくなります。

電池交換のタイミングをお知らせする機能や、
充電切れを予告する機能が備えている
商品もあるため、それを選ぶのもおすすめです。

電波を受信できていない

電波を受信できていないと、
電波時計は
通常の時計と同じ精度(クオーツ精度)で
動き続けます。
電波を受信できない・しにくい環境に
時計が置かれているのも、
時刻が合わない理由のひとつです。

電波を受信しにくい場所としては、
鉄筋コンクリート造りのビルの奥、
地下、乗り物の中、工事現場の側などが
挙げられます。
そのような場所に
電波時計が置かれている時は、
電波を受信しやすい場所に電波時計を移して
1晩ほど放置してみてください。
電波の使用量が少ない夜間の方が、
電波を受信しやすくなります。

針がずれている

アナログ式の電波時計は、
振動や衝撃などの影響で
針が通常の位置からずれてしまい、
時刻が合っていないように見える
可能性もあります。
メーカーに修理を依頼しましょう。

また、針ずれをはじめとした時計の誤動作は、
磁気帯びも原因になり得ます。
磁気帯びとは、金属が磁気を帯びて
磁石の性質を持った状態です。
デジタル式の時計は
一般的に磁気の影響を受けにくいですが、
アナログ部分がある時計は
磁気の影響を受ける可能性があります。

スマートフォンやパソコン、
テレビ、磁気ネックレス、各種家電など、
強い磁気を発するものの近くに置くのは
避けてください。

電波送信所が停波している

電波時計は、標準電波送信所が発信している
標準電波を受信することで
時刻を合わせています。
送信所がメンテナンスや天候の影響で
電波を止めている(停波している)
タイミングは、電波を受信できないため
時刻表示がずれる可能性があります。

電池切れなどが原因ではない時は、
標準電波送信所が停波しているかどうかを
確かめておきましょう。
標準電波送信所の運用状況は、
ネットから確認できます。
停波している時は、手動で時刻合わせを行うか、
メンテナンスが終了してから
強制受信を行ってください。

ただし、手動で時刻合わせを行ったとしても、
電波を受信できないため、
時刻表示の精度はクオーツ精度です。
月差±20~30秒程度の誤差は
出てしまいます。

03 | 電波時計を置くのに適した環境は?

時計を置く環境が、電波時計がすぐにずれたり、
電波を受信できなかったりする
原因の可能性があります。
電波時計を使用する際は、
電波を受信しやすい場所に設置することが
大切です。

自宅が鉄筋コンクリートで、
時計がずれることが多いのであれば、
電波を受信しやすい窓際に設置すると
良いでしょう。鉄筋に比べると、
木造建築の建物は電波を通しやすく、
どの部屋でも受信しやすい傾向にあります。
ただし、
近くに大きなアンテナや鉄塔などがあると、
電波を受信しにくくなります。
アンテナや鉄塔から離れたお部屋に設置するのも
ポイントです。

それでも受信しにくい時は、
標準電波送信所の方向に
時計のアンテナを向けるのも有効です。
東日本なら福島県側、
西日本なら佐賀県側に時計を向けたり、
時計本体を回転させて
角度を調整したりすると、
受信精度が改善する可能性があります。
アンテナの位置は商品によって異なるので、
詳細は取扱説明書などで確認しましょう。

また、場所に加えて、天候や時間帯も
電波の受信精度に影響します。
基本的には天気が良い日や夜中の方が
電波は受信しやすいとされているので、
強制受信を行う際の参考にしてみてください。

04 | 電波時計を使いこなそう

標準電波を受信することで、
時刻を自動修正してくれる電波時計は、
正確な時間を知りたい時に役立ちます。
とはいえ、絶対に正しい時間を
示し続けるものではありません。
電池残量の不足や故障、設置場所など、
さまざまなことが原因で時刻がずれる
可能性があります。
電池を交換または充電する、
設置場所を変えてみる、
時間をおいて強制受信を行うなど、
必要に応じて対処を行いましょう。

ご紹介した対処法を、
電波時計を上手に使いこなすための参考に
ご活用ください。

更新 2024.4.15

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