Story ストーリー
毎日きれいな水で
加湿する。
くらしのリズムを整える。
私たちの体調を整える重要な要素である湿度。
加湿器は、部屋を快適な湿度に保つため
水を気化させ、湿度に変える道具です。
そのため、毎日きれいな水で
加湿することが重要です。
誰も古い汚れた水で加湿はしたくありません。
今までの加湿器は、パーツ点数が多く、
毎日きれいな水で加湿することが困難でした。
私たちRHYTHMは、
その課題を根本的に解決すべく、
水の入れ替えのしやすさ、
洗いやすさを徹底的に追及した
プールレス加湿器MIST 300を2022年に発売、
2024年には、加湿量アップに加え、
タンク乾燥機能を追加したMIST 350を
発売しています。

MIST 350は、広めのリビングや
寝室に対応した適用床面積10畳用に
作られています。
開発メンバーもMIST 350を
自宅のリビングや寝室で使用し、
洗いやすさはもちろん、
雲海の様な霧と暖色のあかりで
くつろぎの時間を過ごしています。
一方、7畳より小さいコンパクトな部屋(子供部屋や寝室、一人暮らしのリビングなど)で
使用すると、
もう少し本体サイズが小さい
「洗いやすい、くつろぎの加湿器」が欲しい
という要望が社内外問わず多く上がりました。
この声がきっかけで開発がスタートしました。
ちなみに、適用床面積7畳を満足する加湿量は
一時間当たり250mlの加湿性能が必要です。
「MIST 250」、名前はすぐに決まりました。

大きなハンドル
MIST 350は、給水時の重量を軽減するため
タンクと本体を分離できるよう設計しています。
その分、電子部品などの部品点数が多くなり、
少し高い価格設定にする必要がありました。
MIST 250は、パーソナルスペース向けに
気軽に購入いただけるよう
タンクと本体を一体とすることでお求めやすい
価格設定を目指しました。
一方、タンクと本体が一体となることで、
給水の移動時にはMIST 350に比べ
重量が増すことになります。
重量増を体感的に軽減させるため
大きめのハンドルを採用し、持ち運びやすさを目指しました。
加湿する際はハンドルを90度後方へ倒して、
スマートな佇まいになるよう配慮もしています。

水を汲み、加湿する
一連の動作
毎日きれいな水で加湿する。
水を汲み、加湿する一連の動作を
何度も何度も観察し、製品の仕様、
デザインを決めていきます。
一日の始まり、加湿器の本体から
電源プラグを抜きます。
ハンドルを持ち、流しに移動、本体から
ふたをとり、本体に残った残水を
流しに捨てます。
その際、残水をしっかり捨てやすいよう、
ハンドルは90度後方へ回転、
本体の底面にも凹みの取っ手を施すことにより、
タンクをしっかり下側に向け、
残水を捨てることができるよう配慮しました。
タンクに水を入れ、ふたをセットし、
部屋に戻り、電源プラグを本体に接続し、
電源ボタンに触れ、
「ピピーン♪」の音とともに霧が
タンク内に溜まり、あかりが燈り、
加湿が開始されます。
この一連の動作の流れを途切れることなく
スムーズに行えるよう、開発メンバーはこれを
「加湿器道」と呼びながら、
何度も何度も検証を繰り返しました。

隅々まで手が届き、
洗いやすい
超音波加湿器は、振動子が
水面に超音波を当てることにより、
水に振動が伝わり、水の表面張力を破壊、
水が微細な霧になり、
その霧をファンで部屋へ放出することにより
気体となって、湿度を高めます。
一般的な超音波加湿器は、
振動子と水面の距離を一定にしないと
安定した霧化ができないため、
水位を一定にするためのプールと水をためておく
タンクが必要です。
そのため、パーツ点数が多くなり、
洗いにくく不衛生になりやすいと言われています。
タンクの水がなくなっても、
プールには水が残っていることが多く、
そこで雑菌が繁殖して
加湿器肺などの病気を引き起こしてしまう
可能性もあります。
この問題を根本的に解決するため、
MIST 250は不衛生になりやすい
プールをなくし、
タンクだけで霧化ができる
「フローティングブースター」を採用しました。
「フローティングブースター」は、変化する
水面と一緒に追従するフローターと、
その中に超音波エネルギーを増幅して
安定した
霧化を実現するブースターを
組み合わせることにより、洗いにくいプールが
不要となり、タンクだけで霧化を実現する
テクノロジーです。

プールをなくすことにより、
水気が触れるパーツをたった4つにまで
減らすことができ、
お手入れも圧倒的に簡単になりました。
「ブースター」は超音波エネルギーを
増幅するための形状として、
直径の小さい筒にする必要がありますが、
掃除をするには洗いにくい形状に
なってしまいます。
MIST 250では「フローティングブースター」を
開閉式にすることにより、
分解して隅々まで掃除がしやすい
配慮を徹底しました。
フローティングブースターが上下する
インナーカバーの筒形状も成人の手が入り、
お手入れができる直径サイズになるよう
徹底しています。
MIST 350でも採用した「タンク乾燥機能」も
MIST 250でもしっかり採用しています。
これは、水洗いをしたパーツを乾いた布で
水分をふき取った後、残った水気を
しっかり乾燥させるための機能で、
ユーザーがMIST 300のタンクを干して
乾かしている様子を観察し、発案した機能です。
すべては「毎日きれいな水で加湿する」ために。

くつろぎの時間
私たちRHYTHMは、70余年ずっと
時計を作り続けてきました。
見えない時を正確に計り、視覚や聴覚、
触覚を通じた体験を通し、時を伝えてきました。
それは、機能を提供するだけではなく、
情緒という人間らしい体験を
大切にしているからです。
MIST 250も、「水」が「霧」、になり
「気化」して「湿度」に変化する様子に着目し、
そのプロセスを丁寧にデザインしました。
透明なタンクは一目で
「水」の残量が把握でき、「水」と「霧」を
最も美しく演出するため、
タンク内を暖色の灯りで照らします。
MIST 250では、植物から抽出した
エッセンシャルオイルを垂らす
アロマポケットを採用。
ファン式のため自然な香りで芳香し、
臭覚でもくつろぎの時間をお過ごしいただけます。
MIST 250の電源を入れると
雲海が発生し加湿が始まります。
「くつろぎの時間」をお楽しみください。
