Story ストーリー
きれいな朝日を
ゆったりとした休日の朝。
目が覚めてカーテンを開けると部屋に朝日が差し込み清々しい1日が始まります。
身体を伸ばしながらふと差し込まれた朝日の光の筋を観察すると、塵が舞っていることに気づきます。
しかも、結構な量の塵です。
「こんなに汚い空気を吸い込んでいたのか。」
その瞬間、清々しい気持ちが吹き飛んでしまいます。
すぐさま窓を開け、サーキュレーターを屋外へ向けて
ターボモードで運転し浮遊した空気の汚れを排出します。
リズムのSilky Wind Circulator は2重反転ファンを採用し、
コンパクトなのにハイパワーなため、みるみる塵が排出され、
清々しい朝を取り戻せます。
しかし、花粉や黄砂、寒い冬、暑い夏、そもそも窓を開けることが難しい環境など、
空気の汚れを屋外に排出することが困難な場合も多くあります。
そんな時に役立つのが空気清浄機です。
空気清浄機は内蔵されたフィルターなどで空気の汚れ、
においを捕集して、窓を開けずに部屋の空気をきれいにしてくれます。
特に花粉の季節などとても頼りになる存在です。

理想的な空気清浄とは
そもそも、空気清浄機はどのように部屋の空気の汚れを綺麗にしているのでしょうか。
空気の汚れである浮遊物質を捕集する役割はフィルターが行います。
汚れた空気をフィルターに通すことで、浮遊物質が吸着し空気を綺麗にします。
ただし、これでは空気清浄機の周辺の汚れしか清浄することができません。
部屋全体の空気の汚れを効率よく空気清浄するためには、「循環気流」が必要です。
空気清浄機が自ら風を発生させ、部屋に「循環気流」を作る必要があります。
「循環気流」を効率よく発生させるためには筒状の遠くまで届く風が必要です。
「循環気流」といえば、サーキュレーターです。
リズムはSilky Wind Circulatorを開発、発売しており、独自開発した2重反転ファンテクノロジーで、
遠くまで届く筒状の風で効率よく「循環気流」を作るノウハウがあります。

他にも2重反転ファンは、効率よく「循環気流」作りながら「コンパクトサイズ化」できる特長もあります。
空気清浄機は年間を通し活躍します。くらしに調和するためには、はなるべく小さく佇んでいてほしい。
一方、市販されている空気清浄機は大型のものばかりです。
リズム独自技術の2重反転ファンテクノロジーを活かし、コンパクトで空気清浄能力高い空気清浄機を作れないか。
こうしてリズムは空気清浄機を作ることにしました。
回転する空気清浄機
早速、設計者に広いリビングでも使えるパワーがあり、
狭いリビングにも置きやすいコンパクト設計の空気清浄機の試作を依頼します。
何度も何度も設計、試作しては実験室にこもる生活が続きます。
数か月後、適用床面積36畳対応の性能があるにも関わらず、
市販されているどの空気清浄機よりも圧倒的にコンパクトな原理試作品が出来上がってきました。
「このサイズ感、空気をきれいにできるサーキュレーターだね。」
「だったら、サーキュレーターと同じように狙ったところに吹き出し口を向けられたら、
もっと理想的な気流で空間を掃除ができる空気清浄機になりそうだ。」
開発者一同、胸が高鳴りました。
早速、サーキュレーターと同じように樹脂製のスタンドを取り付け試作を作ります。
出来上がったサンプルは、Silky Wind Circulatorと同じ下方から上方まで
240度回転する今まで見たこともない空気清浄機ができました。

宙に浮かせる
2重反転ファンのおかげで適用床面積36畳対応にも関わらず、
圧倒的にコンパクトな空気清浄機の試作機が上がってきました。
しかも、下方から上方まで240度回転する今まで見たこともない空気清浄機。
しかし、その佇まいがまだしっくりきません。
なんというか、硬くて、緊張を感じる印象を受けるのです。
ここで、デザイナーがひらめきます。
「ジャンプしましょう」
「空気清浄機は、年間を通して人の暮らしに寄り添う家電製品です。
家具と同じスチール製のパイプをスタンドにして、宙に浮かべませんか?」

それは、理想的な気流で空間を掃除するには最適な形状でした。
樹脂でスタンドを作ると強度の関係上、どうして板形状にする必要があります。
この場合、本体を垂直で吹き出し口を真上にした場合に、
板状のスタンドが邪魔をして360度全周から吸い込むことができない問題を抱えていました。
スチールパイプのスタンドを採用することにより、スタンドで吸い込み口をふさぐことがなくなり、
どの風向き角度でも周囲360度から浮遊物質を捕集することができるようになりました。
お手入れ

空気清浄機は、部屋の空気の汚れを引き寄せて清浄するため、使えば使うほど本体が汚れていきます。
そのため、お手入れにも徹底的に配慮しています。
空気清浄機で最も汚れる部分は、プレフィルターです。
ここには、塵や埃、毛など比較的大きな汚れが付着します。
プレフィルターに汚れが溜まると空気の吸い込み量が減少するため、空気清浄能力が低下してしまいます。
Silky Wind Cleanはプレフィルターのお掃除タイミングをメンテナンスサインが定期的に点灯してお知らせます。
プレフィルターは汚れ具合が把握でき、すぐに掃除機などでお手入れがしやすいよう外側からアクセスできるようにしています。
もちろん、長年使うと汚れが気になる内部部品のファンやファンガード、フィルターなど、
工具を使わずに取り外しでき、手軽にお手入れができるように配慮しています。

2つの「1方向スリットグリル」

Silky Wind Clean のグリルはわざわざ2つの「1方向スリットグリル」パーツで構成されています。
「1方向スリットグリル」は、ブラシを左右に動かすだけで汚れが取りやすくする工夫です。
2重反転ファンは、グリル形状に頼ることなくファンだけで筒状の風を発生させ遠くまで風を届けられます。
そのため、Silky Wind CirculatorやSilky Wind Miniでは、1つの「1方向スリットグリル」を採用しています。
Silky Wind Cleanでも1つの「1方向スリットグリル」で実験をしました。
しかし、1つの「1方向スリットグリル」では離れた場所に風がほとんど届きません。
近寄って風を確認すると、「1方向スリットグリル」の方向に沿って左右に風が広がってしまい、
途中で風が消失してしまっていたのです。
開発メンバーは頭を抱えます。
原因はフィルターでした。
2重反転ファンの前後が空気抵抗の少ない状態であれば、筒状の風を発生できていたのですが、
フィルター越しの空気抵抗のある状態になると2重反転ファンでも、
グリル形状で広がろうとする風を直進する風に補正する必要があることが判明したのです。
「でも、掃除しにくい放射状のグリルにはしたくない!」
商品企画者がつぶやきます。

そんな時、一人の技術者が近くに転がっていたSilky Wind Circulatorの「1方向スリットグリル」を
風の出ない空気清浄機に乗せてぐるぐる回しはじめました。
すると、2つの「1方向スリットグリル」が格子状に重なった瞬間、風が整えられ遠くまで届く筒状の風に変わったのです。
「そうか、2つの1方向スリットグリルを組み合わせれば、遠くまで届く風が出るし、汚れたら1方向スリットグリルで掃除も楽になる!!」
理想的な気流を発生させながら、お手入れのしやすい空気清浄機が生まれた瞬間でした。

2種類のターボ運転モード
空気清浄機の空気清浄適用床面積(目安)は基本的に最大風量での運転時です。
どんな空気清浄機でも最大風量時の動作音は気になるものです。
Silky Wind Cleanでは、「ターボ運転モード」が最大風量での運転モードになり、
開始時間の違う2つのターボ運転モード、「Soon」と「Later」の使い分けができます。
「Soon」は、名前の通りすぐに最大風量で30分間空気清浄運転をするモードです。
帰宅時に持ち込まれた花粉などすぐに清浄したいときにおすすめのモードです。
「Later」は、ボタンを押してから15分後に最大風量で30分間空気清浄をするモードです。
「Later」ボタンを押せば、外出中に部屋の空気の汚れをきれいに整えます。
