vol.06 | 電波を受信しない原因と対処法 | Column | リズム製品情報

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電波時計の時刻が合わない!
電波を受信しない原因と対処法

電波を受信することで、正確な時刻に
自動で合わせてくれるのが電波時計の魅力です。
正常に動き続けている限り、
電波時計の表示が大きくずれることは
ほとんどありません。
ただし、電波を受信しない、
受信しにくいなどの影響で、
表示される時刻がずれてしまうこともあります。
時刻が合わない時は、どのように対処すれば
良いのでしょうか。
ここでは、
電波時計が電波を受信しない原因と対処法を
ご紹介します。

contents

  1. 01電波時計が時刻を自動で合わせる仕組み
  2. 02電波時計が電波を受信しにくいのはなぜ?
    1. 電池残量が不足している
    2. 時計の置き場所や環境による影響
    3. 電波の送信が止まっている
    4. 電波OFF機能を使っている
  3. 03電波を受信できない時の対処法
    1. 一晩おいてみる
    2. 電池を交換してみる
    3. 置き場所を変えてみる
    4. 強制受信ボタンを押す
  4. 04置き場所に気を付けて電波時計を使いこなそう

01 | 電波時計が時刻を自動で合わせる仕組み

電波時計とは、正確な時刻情報が含まれている
標準電波を受信して、
自動的に時刻合わせを行う時計のことです。
日本においては、福島県と九州にある
送信所から送信される標準電波を
受信することで、時刻を合わせています。

一般的な電波時計は、
常に電波を受信しているわけではありません。
東西いずれかの送信所から送信される
標準電波を1日1回以上受信することで、
時刻を自動調整しています。
電波受信後は、
電波時計も一般的なクオーツ時計の精度
(月差±20~30秒程度)で稼働しています。
1日1回電波を受信すれば、
次の電波を受信する直前でも誤差を
±1秒以内に抑えられるのが、
電波時計の特徴です。

電波時計の仕組みについては、
以下のページも併せてご確認ください。

02 | 電波時計が電波を受信しにくいのはなぜ?

電波時計は、
常に電波を受信し続けているわけでは
ありません。
使用環境によっては、
電波を受信できない、受信しにくい
といったこともあります。
電波時計が電波を受信しにくい原因は、
以下のとおりです。

電池残量が不足している

電波時計は電池を使わずに
電波の力で動いていると
勘違いされることもありますが、
電波を受信する目的はあくまでも
時刻の修正です。
実際に時計を動かしているのは、
電池式なら乾電池、
ソーラー式なら太陽光になります。

電波時計の電池残量が不足していると、
電波を受信する時に電力不足に陥る
可能性があります。結果として、
電波を受信できずに時刻がずれてしまうのです。

時計の置き場所や環境による影響

電波時計の置き場所が悪かったり、
周囲の影響を受けたりして、
電波が受信しにくいケースも考えられます。
電波を受信しにくい場所の例としては、
以下が挙げられます。

【電波受信しにくい場所の例】
家電製品やOA機器
(テレビ、スピーカー、パソコン、
冷蔵庫、電子レンジなど)の側、
工事現場の側、交通量が多い場所、
乗り物の中、鉄筋・鉄骨の建物の中、
ビルの谷間、地下、高圧線の側、
金属板の上、山の裏側 など

特に、電子レンジや
ワイヤレス充電(無接点充電:Qi)は
電波受信の精度に大きく影響を及ぼすため、
近くに電波時計を置くのは避けましょう。
また、台風や雪、雷など、
悪天候が原因で電波を受信しにくくなることも
あります。

電波の送信が止まっている

前述のとおり、電波時計は
標準電波を受信することで
時刻を自動修正しています。
メンテナンスなどを理由に
送信所が電波の送信を
停止(停波)している時は、
電波を受信することができません。
停波中に電波時計の時刻が
ずれてしまった場合は、
手動で合わせるか、
電波の送信再開を待つ必要があります。

電波OFF機能を使っている

電波時計の中には、任意の時刻にしたい、
海外で使用したいといったニーズに
対応するために、
電波OFF機能がついている商品もあります。
電波OFF機能が有効になっている時は、
電波を受信する設定に変更しましょう。

ただし、ON/OFFのスイッチで操作するもの、
特定のボタン操作で電波OFFが
有効になるものなど、機能の設定方法は
商品によって異なります。
詳細は取扱説明書や商品ページなどで
ご確認ください。

03 | 電波を受信できない時の対処法

電波を受信できない時は、
どのように対処すれば良いのでしょうか。
電波を受信できない・しにくい時の対処法を、
いくつかご紹介します。

一晩おいてみる

標準電波は、
昼よりも夜間の方が受信しやすいと
されています。
これは、
さまざまな電波が飛び交う日中と異なり、
多くの人が就寝する夜間は他の電波の影響を
受けにくいのが理由です。

電波時計の時刻がずれている時は、
一晩そのまま置いてみてください。
夜の間に電波を受信して、
自動で時刻合わせが完了している可能性が
あります。

電池を交換してみる

時刻のずれが修正されない、
秒針が数秒飛ぶように動くなどの
症状が出てきたら、
電池を新しいものに交換してみるのも有効です。
電池残量の不足が原因の場合は、
電池を交換することで電波を
受信できるようになります。
ソーラー電池タイプの電波時計は、
十分に充電を行ってから
電波を受信するか試してみましょう。

また、誤って電波オフモードになっているのが
原因で、電波を受信できない可能性もあります。
取扱説明書を確認のうえ、
電波を受信するモードになっているかも
確かめてみてください。

置き場所を変えてみる

テレビやパソコン、エアコン、電子レンジ
といったノイズを発生する機器の側に
電波時計を置いている時は、
場所を変えるのも有効です。
電波が悪い地下に設置している時計も、
電波を受信しやすい地上に
移動させてみましょう。

建物の奥側よりも窓際の方が
電波を受信しやすいため、
窓の近くに置くのがポイントです。
この時、送信所の方向
(東日本は福島県側、西日本は佐賀県側)に
近い窓際に置いて様子を見るようにします。

また、内蔵アンテナの向きが原因で、
電波の受信精度が落ちていることも
考えられます。
時計の向きを変えてみるのも効果的です。

強制受信ボタンを押す

電波時計には、強制的に電波を受信させる
「強制受信ボタン」が搭載されています。
電波を受信できずに時間がずれている時は、
強制受信ボタンを押してみましょう。

秒針が動いている時にボタンを押すと
電波の受信待ち状態になり、
その後正常に電波を受信できれば、
自動で正確な時刻を表示します。
強制的に電波を受信させる方法は
商品によって異なるため、
詳細は取扱説明書など確認してください。

強制受信ボタンを押して
受信できなかった場合は、
一般的なクオーツ時計として使用可能です。
特に表示がない場合、
アナログ時計で平均月差±20秒、
デジタル時計で平均月差±30秒程度が、
一般的なクオーツ精度になります。
電波時計でも、クオーツ精度は重要な要素です。
クオーツ精度は取扱説明書や商品詳細などに
記載されているので、購入する際の参考に
することをおすすめします。

04 | 置き場所に気を付けて電波時計を使いこなそう

正確な時刻に自動で修正してくれる電波時計は、
便利なアイテムです。
ただし、電波を受信できていないと、
一般的なクオーツ時計として稼働します。
電波時計を購入する時もクオーツ精度を
確認しておくのがおすすめです。

また、電波の受信精度は
使う環境や置き場所に左右されます。
置き場所に気を付けて、
電波時計を上手に使いこなしましょう。

更新 2024.10.18

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