Column コラム
エアコンとサーキュレーターは併用しよう!
節電につながる置き方のコツ
気温が暑い、寒いといった時に、
お部屋の温度を調整できて便利なエアコン。
エアコンをより効率的に動かしたい方は、
サーキュレーターも併用するのがおすすめです。
サーキュレーターで風を起こすことで、
エアコンの効果を高められます。
ここでは、エアコンとサーキュレーターを
併用するメリットや、上手な使い方のコツを
ご紹介します。
節電にもつながるので、
ぜひ日々の暮らしにお役立てください。
01 | エアコンとサーキュレーターは併用するのがおすすめ
扇風機とは異なり、直線的に
強い風を送ることができるのが
サーキュレーターの特徴です。
エアコンと一緒にサーキュレーターを動かすと、
どのようなメリットを得られるのでしょうか。
室温を均一にして快適に過ごせる
空気は暖かいと上にたまり、
冷たいと下にたまるという
性質を持っています。
エアコンを動かすだけでは
お部屋の上下で温度差が生じてしまい、
冷暖房効率も悪くなりやすいです。
サーキュレーターを動かして
空気を循環させれば、
お部屋全体の温度を均一にできます。
夏は冷たい空気を循環させて体に当てることで
体感温度を下げてくれます。
また、冬は上にたまりやすい暖かい空気を
循環して足元まで届けます。
このようにエアコンとサーキュレーターの
併用は、部屋の場所による温度差をなくして
快適に過ごせる環境を作ってくれます。
電気代を抑えられる
サーキュレーターとの併用で
エアコンの稼働効率が上がるので、
風量を強めたり、設定温度を上げ下げ
したりする必要はありません。
結果として、わずかですが
電気代の節約につながります。
環境省のWebサイトでも
家庭でできる節電方法として
「エアコンとサーキュレーターの併用」が
紹介されています。
夏の冷房使用時に1℃高く設定すれば約13%、
冬の暖房使用時に1℃低く設定すれば約10%の
節電効果が期待できます。
経済産業省が発行している
『省エネ性能カタログ』には、
消費電力2200W(2.2kW)のエアコンを
使用する場合、
夏は冷房の設定温度を27℃から28℃に
変更すると年間で電力量が30.24kWh削減され、
電気代が約820円節約できると記載されています。
また、冬は暖房の設定温度を21℃から20℃に
下げることで電力量が53.03kWh削減され、
約1,430円の節約が可能です。
よって、年間だと約2,250円も
電気代を抑えられます。
出典:環境省『家庭でできる節電アクション』/
経済産業省 資源エネルギー庁
『省エネ性能カタログ2023年版』
部屋干しの生乾き対策になる
雨が多い梅雨時は、
洗濯物を部屋干しする機会が増えます。
エアコンの除湿(ドライ)機能だけでは
洗濯物が十分に乾かず、嫌な臭いに
つながる可能性も捨てきれません。
洗濯物は、風のある場所に干すと早く乾きます。
サーキュレーターを使って
風の流れを作ることで、部屋干しでも
時間をかけずに洗濯物が乾き、
生乾き臭を防げる点もメリットです。
02 | エアコンとサーキュレーターを併用するデメリットはある?
メリットの多いエアコンと
サーキュレーターの併用ですが、
使い方次第では逆効果になることも
考えられます。
併用するデメリットも見ていきましょう。
音が気になることがある
エアコンとサーキュレーターを併用すると、
単体で使用するよりも稼働音が大きくなります。
特に、大風量のサーキュレーターは
音がうるさくなりやすいです。
人によっては、音が気になることも考えられます。
駆動音が心配な方は、
静音モードを搭載している
サーキュレーターを用意することを
おすすめします。
置き方次第では電気代が上がることも
サーキュレーターの置き方や
使い方を間違えると、
お部屋の空気が循環せずに
一定の場所に留まり続けます。
エアコンが余計に稼働してしまい、
電気代が高くなる恐れがある点も
デメリットです。
消費電力を抑えるためには、
サーキュレーターを適切な場所に
設置する必要があります。
03 | エアコンと併用する時のサーキュレーターの設置場所
エアコンの効率を高めて消費電力を抑えるには、
サーキュレーターを適切な場所に
設置することが大切です。
エアコンと併用する時のサーキュレーターの
置き場所をご紹介するので、
ぜひ参考にしてみてください。
冷房と併用する場合
前述のとおり、冷たい空気は下にたまる
性質を持っています。
床側にたまった冷気を循環させることが、
お部屋の温度を効率的に下げるコツです。
エアコンのルーバー
(吹き出し口にある、風向きを調整する部品)を
下向きにしている時は、
エアコンに背を向けるように
サーキュレーターを配置し、
壁側に向かって風を送ります。
下にたまった冷気が、
壁伝いに天井近くまで届きます。
サーキュレーターを扉に向ければ、
隣の部屋に冷気を送ることも可能です。
ルーバーを水平方向に設定している時は、
エアコンから水平方向に放出された冷気は、
向かいの壁に当たってから下に落ちます。
冷気が落ちる場所にエアコンと向かい合う形で
サーキュレーターを置き、吹き出し口に向かって
風を送りましょう。
暖房と併用する場合
冷たい空気とは逆に、
暖かい空気は上にたまります。
暖房をつける際は、エアコンのルーバーを
下に向けた方が、お部屋全体を暖めやすい
ということです。
ルーバーを下に向けると、暖かい空気は
床に届いてから天井側に移動します。
空気の流れを邪魔しないように、
サーキュレーターはエアコンから
離れた位置に設置するのがポイントです。
エアコンの対角線上か水平の位置に
サーキュレーターを設置する時は、
エアコンの吹き出し口に向けて
風を送ります。
お部屋の真ん中に設置したい時は、
送風口を真上に向けて風を送りましょう。
暖かい空気がかくはんされ、
効率的にお部屋を暖めることが可能です。
ロフトがあるお部屋は2台設置するのがおすすめ
ロフトのあるお部屋は通常よりも天井が高く、
床と天井の温度差も大きくなります。
冷房をつけてもロフト部分に冷気が届かず、
下は涼しいのに上は暑いという事態に
陥りがちです。
ロフトや吹き抜けといった
天井が高いお部屋は、サーキュレーターを
2台使って空気を循環させることを
おすすめします。
冷房をつけたら、1台はエアコンに背を向けた
状態で冷たい空気がたまる場所に置き、
ロフト方向に風を送ってください。
もう1台はロフトに設置して、
お部屋中央の天井に向けて風を送ると、
上の熱を逃がしながら下にたまった
冷たい空気をロフトに届けることができます。
暖房を使用する時は、
冷房と風を送る向きを逆にします。
ロフトに置いたサーキュレーターで
お部屋の下に向けて風を送り、
下に置いたサーキュレーターで冷たい空気を
真上に流すようにすると、
お部屋全体を均一に暖めることが可能です。
04 | エアコンとの併用に適したサーキュレーターの選び方
サーキュレーターは、
製品によって風力や機能が異なります。
設置したい場所や用途に適したモデルを
選ぶことが大切です。
エアコンとの併用を考えている方は、
以下の点を確認しておきましょう。
風を遠くに飛ばせるものがおすすめ
面積が広かったり、
天井が高かったりするお部屋の場合、
サーキュレーターの風力が弱いと
空気が循環しない可能性があります。
エアコン効率を高めるには、
できるだけ風を遠くに飛ばせる
サーキュレーターを使って、
室内の空気を循環させることが大切です。
特に、風量調節が行えるタイプだと、
状況やお部屋の広さに応じて使うことが
できて便利です。
ただし、風量が大きいモデルほど、
羽根径や稼働音はどうしても
大きくなってしまう点は覚えておきましょう。
首振り機能や角度調節も確認しておこう
首振りの角度調節も確認しておきましょう。
上下方向の角度が大きければ、
さまざまな方向に風を送ることができます。
また、部屋干しで使いたい方は、
水平方向の角度の確認も欠かせません。
衣類にまんべんなく風を当てられるので、
部屋干しでも洗濯物を乾かしやすくなります。
扇風機のように、直接風に当たる用途で
使える点もメリットです。
ただし、風を送っている最中に首振りを行うと、
空気の循環を邪魔してしまいます。
除湿機能と併用して洗濯物を乾かす
用途には適していますが、
暖房や冷房と併用する必要はありません。
05 | エアコンと併せて使いやすいリズムのサーキュレーター
エアコンの効率を高めたい方は、
リズムのサーキュレーターを
活用してみてはいかがでしょうか。
ハンディファンの技術を応用した
2重反転ファンを搭載することで、
小型ながら大風量を実現しました。
省スペースなので、設置しても
邪魔になりません。
6段階で風量調節を行えるので、
お部屋の広さに合わせて使い分けることも
できます。
他にも、手動による上下210度の角度調整や、
3段階の自動首振り機能、
衣料乾燥機能などを搭載しており、
エアコンとの併用はもちろん、
部屋干しなどの用途で使うことも可能です。
06 | サーキュレーターを節電に役立てよう
お部屋の空気を循環させる
サーキュレーターを使えば、
冷暖房の効率を高めることが可能です。
エアコンと併用することで、
節電しながらお部屋を
過ごしやすい空間にできます。
自動首振り機能を搭載しているモデルなら、
洗濯物の部屋干しに活用できる点も
メリットです。
サーキュレーターを用意して、
暑い時期も寒い時期を快適に乗り切りましょう。
更新 2024.4.15