vol.07 | 加湿器とは? | Column | リズム製品情報

Column コラム

加湿器とは?
快適に過ごせるお部屋に
欠かせないアイテムの基礎知識

寒さが厳しくなり、空気も乾燥しがちな冬場に
活躍するのが「加湿器」です。

あると便利な反面、用意しなくても生活に
大きな支障が出るほどの不自由はないため、
加湿器についてよく知らない方も
多いかもしれません。

ここでは、快適に過ごすために用意したい
加湿器の効果や、種類ごとの違い、
使い方の基本的なポイントなどをご紹介します。

contents

  1. 01加湿器とは?
  2. 02加湿器の加湿方法による違い
    1. 気化式
    2. スチーム式
    3. 超音波式
    4. ハイブリッド式
  3. 03加湿器を選ぶ際に押さえたいポイント
    1. 適用床面積
    2. タンク容量
  4. 04加湿器の使い方のポイント
    1. 加湿し過ぎは避ける
    2. 水道水を使用する
    3. 置き場所はお部屋の真ん中がおすすめ
  5. 05加湿器のお手入れ方法
  6. 06加湿器で乾燥しがちな季節を快適に

01 | 加湿器とは?

加湿器は、水分(水蒸気)を
空気中に放出することで、
空間の湿度を上げるための機器です。
一般的には、空気が乾燥しがちな
冬場に多く使われます。

しかし、なぜ加湿器でお部屋の湿度を
上げる必要があるのでしょうか。
室内の空気が乾燥していると、
以下のような悪影響を及ぼす恐れがあります。

  • ウイルスや花粉、ほこりなどが
    飛散しやすくなる
  • のどが乾燥してウイルスを
    排除する機能が鈍くなり、
    インフルエンザや風邪にかかりやすくなる
  • 肌や髪の毛が乾燥し、
    肌のかゆみや切れ毛といった
    トラブルが起こりやすくなる

また、人が快適に過ごせるのは
湿度40~60%の環境とされています。
空気が乾燥しがちな冬場を
快適に過ごすためには、加湿器を使って
湿度を調整することが大切です。

02 | 加湿器の加湿方法による違い

加湿器は、商品によって加湿方法が異なります。
加湿スピードや消費電力などが変わるため、
加湿方法ごとの違いを知っておくと便利です。
加湿器の代表的な加湿方法と、
それぞれの特徴をご紹介します。

気化式

水を含んだフィルターに風を当て、
水を気化させることで加湿するのが気化式です。
ヒーターを使わないため、
消費電力を抑えやすく、本体や吹き出し口が
熱くなることもありません。
電気代がかかりにくい、火傷の心配がない
といったメリットがあります。

ただし、加湿に時間がかかり、
風を送るファンの運転音が気になる可能性
がある点には注意しましょう。
また、水を含んだフィルターがあるうえに、
水は加熱されません。定期的なフィルターの
メンテナンスを行い、雑菌やカビの繁殖を
防ぐ必要があります。

スチーム式

タンクに入れた水をヒーターで加熱して、
沸騰時に発生する蒸気で
加湿するのがスチーム式です。
水を加熱して熱い蒸気を出すので、
雑菌の繁殖が抑えられます。
加湿能力にも優れていますが、
他の加湿方式に比べると消費電力が大きく
電気代はかかりやすい、
お湯を沸かし続けるため音が気になる
といった点はデメリットです。
また、熱い蒸気に触れたり、
本体を倒したりすると
やけどしてしまう恐れもあります。

超音波式

タンク内の水を振動させて、
霧状(ミスト)にしたものを噴射することで
加湿を行うのが超音波式です。
ヒーターやファンを使わないため
電気代を抑えやすく、静音性にも優れています。
また、デザイン性に優れている商品が
多いのも魅力です。

気化式と同様に水を加熱しないため、
こまめにお手入れを行う必要がある点は
デメリットといえます。

ハイブリッド式

気化式とスチーム式、超音波式とスチーム式など、
異なる2種類の方法を合わせて、
それぞれのデメリットを補っているのが
ハイブリッド式です。
加湿性能には優れていますが、
ヒーターを使うため電気代はかかりやすく、
構造が複雑で本体価格も高い傾向にあります。

また、気化式がベースのハイブリッド式は
フィルターを搭載しているため、
定期的なメンテナンスが欠かせません。

03 | 加湿器を選ぶ際に押さえたいポイント

加湿器は、加湿方法に加えて、
お部屋の広さや用途などを踏まえて
選ぶことが重要です。
加湿器を選ぶ際は、
以下のポイントを押さえておきましょう。

適用床面積

加湿器の加湿能力は、
「室温20℃、湿度30%時に、
1時間あたりで放出できる水分量(mL/h)」
で表されます。
加湿能力を基に、
「どれくらいの広さで
使用するのに適した加湿器か」を示す
「適用床面積」も決められているので、
事前に確認しておきましょう。
お部屋の広さが加湿器の適用床面積を
上回っていると、
十分に加湿されない可能性があります。

具体的な適用床面積は木造・鉄筋といった
建物のタイプにも左右されるので、
商品のスペック表を確認することが重要です。
また、加湿スピードは空間の飽和水蒸気量
(空気がその温度で含むことができる水蒸気の量)
にも左右されます。
超音波式は飽和水蒸気量の影響を受けにくい
とされているので、
加湿スピードを重視する場合は、
超音波式の加湿器を選ぶのがおすすめです。

タンク容量

水を入れるタンクの容量もポイントです。
長時間加湿を続けたい場合、
タンク容量が少ないモデルだと、
何度も給水し直す必要があります。
逆に、必要以上にタンク容量が多いタイプだと、
タンク内に水が入りっぱなしになって
雑菌が繁殖したり、本体サイズが大きく設置場所に
困ったりすることも考えられます。
用途に適したタンク容量の加湿器を選びましょう。

加湿能力(mL/h)に稼働時間をかけると、
必要なタンク容量が求められるので、
選ぶ際の目安にすることをおすすめします。

04 | 加湿器の使い方のポイント

加湿器を使う際は、いくつか注意しておきたい
ポイントがあります。使い方を間違えると、
結露やカビが発生したり、
健康被害につながったりする
恐れがあるため注意が必要です。
加湿器の使い方の、
基本的なポイントをご紹介します。

加湿し過ぎは避ける

空気が含むことができる水分の量は
気温に左右され、気温が低いほど
空気の含める水分量は少なくなります。
湿度の数値が同じでも、夏より冬の方が
乾燥しているのは、
気温が低い冬場は空気に含まれている水分量が
少ないのが理由です。

そのため、暖かいお部屋で
必要以上に加湿し過ぎると、外気に触れて
温度が下がりやすい窓ガラス付近で、
結露が発生する恐れがあります。
結露以外にも、カビやダニの発生、木材の傷み
などにつながる可能性も捨てきれません。
加湿器と一緒に湿度計を使って、
加湿のし過ぎを避ける工夫を行いましょう。

また、センサー付きの加湿器を
活用するのもおすすめです。
空間の湿度をセンサーが察知して自動的に
加湿量を調整してくれるので、
加湿のし過ぎを防ぐことができます。

水道水を使用する

加湿器に使用する水の種類もポイントです。
取扱説明書に記載がない場合は、
必ず水道水を使用してください。
日本の水道水は塩素消毒されているので、
雑菌やカビの発生を防ぎやすくなります。
一方で、ミネラルウォーターや浄水器の水には
塩素が含まれておらず、
雑菌やカビが発生しやすいため、
加湿器での使用は避けましょう。
塩素消毒されていない井戸水の使用も厳禁です

置き場所はお部屋の真ん中がおすすめ

加湿器は、置く場所によって
加湿性能が変わります。
基本的には、お部屋の真ん中に置くのが
おすすめです。お部屋全体に水蒸気を拡散して、
効率的に加湿できます。

反対に、壁際や窓際、出入り口の近くは、
結露の発生につながったり、
加湿器から出た水蒸気が外に逃げたりするので、
避けるようにしましょう。
効果的な加湿器の置き場所や、
設置を避けた方が良い場所については、
以下のページも併せてご確認ください。

置き場所

05 | 加湿器のお手入れ方法

加湿器を安全に使うために、
お手入れ方法も確認しておきましょう。
塩素消毒されている水道水だとしても、
タンク内に入れっぱなしで放置したり、
水や水と空気が混じった霧が触れる部分の
お手入れを怠ったりしていると、
雑菌やカビが繁殖する恐れがあります。
嫌なにおいが発生したり、
雑菌やカビが水蒸気と共に空気中に
拡散したりする可能性があるため、
注意が必要です。
加湿器の中で発生した雑菌やカビを
吸い込むことによって、「加湿器肺」
と呼ばれるアレルギー性の肺炎に
つながる可能性もあります。
タンク内の水は毎日清潔なものに入れ替える、
水や水と空気が混ざった霧が触れる部分は
定期的に洗うなど、
お手入れを行うことが大切です。
具体的なお手入れ方法は、
商品の取扱説明書に記載されているので、
使用前に目を通しておきましょう。

06 | 加湿器で乾燥しがちな季節を快適に

加湿器は、お部屋の乾燥を防ぐために
欠かせないアイテムです。
適度な湿度を保つことで、
肌トラブルやウイルスの飛散の抑制など、
さまざまな効果を期待することができます。
ただし、選び方や使い方を間違えてしまうと、
設置が逆効果になる恐れもあります。
お部屋の広さに適した加湿器を用意して、
正しい使い方を心がけることが重要です。

リズムでは、水や水と空気が混じった霧が
触れる部分を、すべて洗うことができる
加湿器を取り扱っています。
加湿方法は加湿スピードに優れている超音波式で、
すぐにお部屋を加湿できる点も魅力です。
乾燥対策の一環として、ぜひご活用ください。

更新 2023.5.9

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