加湿器はいつからいつまで使うもの?
加湿器が必要な期間を知ろう
気温が下がり寒くなると、
空気の乾燥も進みます。
お部屋の湿度を上げる用途で、
加湿器を活用している方も多いはずです。
冬場を中心に活躍する加湿器ですが、
使用する際に
「加湿器はいつからいつまで必要なのだろうか」
と疑問に感じる方も多いようです。
加湿器は、いつまで使えば良いのでしょうか。
ここでは、加湿器を使用する時期の目安や、
加湿器を使う効果、オフシーズンの片付け方を
ご紹介します。
01 | 加湿器が必要なのはいつからいつまで?
住んでいる地域にも左右されますが、
加湿器は10月下旬~4月末頃にかけて
使われることが多いようです。
10月頃になると朝晩の気温が下がり
空気も乾燥し始めるのに加えて、
エアコンを使うことで
室内の乾燥が進みやすくなることが
理由として考えられます。
4月頃になると、気温と湿度が上がって
乾燥を感じにくくなるので、
加湿器をしまうことが多いようです。
とはいえ、加湿器を使うと室内の湿度を
快適な状態に保ちやすくなります。
乾燥が気になる場合は、
1年間使い続けても問題はありません。
特に、夏場はエアコンを使うことが多いため、
湿度が下がる場合があります。
オフィスのような空調の管理が難しい場所用に、
加湿器を用意しておくのもおすすめです。
02 | 加湿器が必要になる温度や湿度の目安
加湿器が必要になる期間には地域差があり、
一概にいつからいつまでと考えるのは
難しいです。加湿器をいつから使えば
良いのか悩んでいる方は、暖房を使う時期を
考えるとわかりやすくなります。
暖房を使うと室温が上がって湿度は下がるため、
暖房をつけ始めたら加湿器も用意することを
心がければ、乾燥を防ぎやすくなるでしょう。
また、湿度がどれくらいの数字なのかを
意識することも、加湿器が必要なのかどうかを
考えるうえでは重要です。
人が快適に過ごしやすい湿度は、一般的には
40~60%とされています。
湿度が40%を下回ると喉が乾燥したり、
ウイルスが活発になったりして、
健康に影響を及ぼす恐れがあります。
逆に、湿度が高すぎるとダニやカビの発生に
つながるため注意が必要です。
快適な空間を維持するために、温湿度計で
室内の湿度を測っておくことをおすすめします。
毎日お部屋の湿度を確認して、
湿度が低い場合は加湿器を使うようにすれば、
加湿器を使うタイミングに
悩むこともなくなるでしょう。
03 | 年間通して使える! 加湿器を使う効果
加湿器は主に冬場に活躍するアイテムですが、
年間通して使うことができます。
加湿器を使うことで得られる効果には、
以下が挙げられます。
花粉やホコリ対策
加湿器は、花粉症や
ハウスダストアレルギー対策として
有効なアイテムです。
加湿器で湿度を上げて、空気中の水分量を
増やすと、花粉やホコリが床に
落ちやすくなります。
花粉やホコリ自体が重くなり、
人の動きで舞い上がったとしても、
鼻や目の位置まで到達する可能性が減ります。
その結果、花粉やハウスダストなどの
アレルギー症状を防ぐことができるのです。
加湿器で湿度を上げて花粉を
床に落としたうえで、定期的に床の拭き掃除を
行なえば、花粉やホコリを吸い込む量が
さらに減り、花粉症やハウスダストアレルギー
などの対策につながります。
春は花粉症に悩まされているという方は、
加湿器を活用してみてはいかがでしょうか。
風邪やインフルエンザ予防
風邪やインフルエンザ予防としても有効です。
空気が乾燥していると、
風邪やインフルエンザのウイルスは
活性化するとされています。
さらに、空気が乾燥する冬場は、
喉や鼻の粘膜も乾燥します。
体の持つ免疫力が落ちてしまうため、
風邪やインフルエンザにかかりやすい
状況になってしまうのです。
厚生労働省では、加湿器などを使って
適切な湿度(50~60%)を保つことを、
インフルエンザ予防の一環として
推奨しています。
※出典:厚生労働省『インフルエンザQ&A』
肌の乾燥対策
空気が乾燥している環境では、
喉や鼻の粘膜だけでなく、
肌や髪の毛も水分を奪われる点に
注意が必要です。肌荒れやかゆみ、あかぎれ、
髪のパサつきなど、
さまざまなトラブルにつながる可能性があります。
肌や髪の毛のトラブルを防ぐために、
加湿器でお部屋の湿度を適度に
保つことを心がけましょう。
特に、暖房がきいているお部屋は、
空気の乾燥が進みやすいです。
肌トラブルにつながりやすくなるので、
暖房のきいた室内では加湿器を
使うことをおすすめします。
04 | 使い終わった加湿器の片付け方
気温や湿度が上がる夏の時期は、
加湿器を使わない方が多くなります。
加湿器を長期間使わないでしまっておく場合は、
しっかりとお手入れを済ませてから
片付けることが大切です。
お手入れを怠ってそのまま片付けた場合、
加湿器内に残った水分や汚れが原因で、
雑菌やカビが繁殖する恐れがあります。
雑菌やカビが発生している加湿器
をそのまま使うと、アレルギー性の肺炎など、
健康被害につながることもあるため
注意が必要です。
加湿器を片付ける際は、
以下のようなお手入れを行っておきましょう。
ただし、商品によって洗えるパーツの種類や
お手入れの仕方は異なります。
故障や破損などのトラブルにつながる
恐れがあるので、必ず商品付属の取扱説明書で
お手入れの方法を確認してから行ってください。
【加湿器を片付ける前のお手入れ方法】
1.加湿器のパーツを分解し、
可能なものは水洗いする
2.汚れが酷い場合は、水にクエン酸を
混ぜたクエン酸水につけ置きして洗う
3.掃除が終わったら水気をタオルで拭き取り、
しっかりと乾かす
4.包装箱やポリ袋などに入れたら、
湿気の少ない場所に立てた状態で保管する
パーツを洗って汚れを落としたとしても、
水分が残っていると
雑菌やカビの発生につながります。
しっかりと乾かしてから
収納することが重要です。
05 | 加湿器を使って快適な湿度を保とう
地域差があるため、一概にいつからいつまで
と言い切ることはできませんが、
加湿器は気温や湿度が低下する冬場から
春先にかけて使われることが多いです。
ただし、使用時期はあくまでも目安です。
クーラーの影響でお部屋の湿度が低い時は、
夏場でも加湿器を使って加湿した方が
快適に過ごしやすくなります。
お部屋の正確な湿度を知るために、
温湿度計を用意しておくのも良いでしょう。
「いつからいつまで」と
時期で考えるのではなく、空間の湿度に
応じて加湿器を活用して、
快適な湿度を保つように
心がけることが大切です。
更新 2023.11.20