電気代を抑えられる加湿器はどのタイプ?
知っておきたい節約方法もご紹介
冬場は、エアコンやヒーターなどを
使う機会が増え、
空気が乾燥しやすくなります。加湿器を使って、
空間の湿度を調整している方も
多くいらっしゃるでしょう。
エアコンと併用したり、
1日中つけっぱなしにしたりすると気になるのが、
加湿器の電気代です。
電気代を抑えながら加湿器を使うには、
どうすれば良いのでしょうか。
ここでは、加湿器のタイプによる電気代の違いや、
加湿器を使う際に覚えておきたい
電気代の節約方法などをご紹介します。
01 | 加湿器のタイプごとの特徴と電気代の目安
加湿器は、加湿方法から気化式、スチーム式、
超音波式、ハイブリッド式の
4種類に分けることができます。
それぞれ特徴や目安となる電気代が異なるので、
用途に合わせて選ぶことが大切です。
加湿器のタイプごとの特徴をご紹介します。
気化式
水を含んだフィルターに風を当てて、
水を気化させることで加湿を行うのが気化式です。
吹き出し口や本体が熱くならないので、
小さな子どもやペットがいるご家庭でも
安心して使うことができます。
商品によってはファンの運転音が気になったり、
室温が下がったりする
可能性がある点には注意が必要です。
飽和水蒸気量
(空気が含むことができる水蒸気の量)
に影響するため、お部屋の温度が低いと
加湿能力が落ちる点もデメリットといえます。
また、フィルターが常に水を含み続けるため、
気化式の加湿器は雑菌が繁殖しやすいです。
こまめなお手入れも欠かせません。
ファンを動かすだけで加湿を行うため、
消費電力は小さく、
電気代は安く抑えられる傾向にあります。
スチーム式
タンクに入れた水をヒーターで加熱して沸騰させ、
発生した蒸気で加湿するタイプです。
加湿にかかる時間が短い、
雑菌の繁殖を抑えやすいといった
メリットがあります。
ただし、熱を使うため、
吹き出す蒸気や本体が熱くなります。
やけどにつながる恐れがあるので、
子どもやペットが触れない場所に置く、
お手入れの際はお湯が完全に冷めるまで待つなど、
使い方には注意が必要です。
また、沸騰する際に音が発生する点も、
スチーム式のデメリットといえるでしょう。
水を温めるヒーターが電力を
たくさん消費するので、電気代は高額になります。
超音波式
水を超音波で振動させて霧状(ミスト)にし、
それを吹き出すことで加湿を行います。
構造がシンプルで設計の自由度が高く、
おしゃれなデザインの商品が多いです。
スチーム式やファン式に比べて
静音性に優れているうえに、
飽和水蒸気量の影響で加湿能力が
落ちることもありません。
メリットの多い超音波式ですが、
熱した水を加熱するわけではないので、
本体のプールに雑菌やカビが繁殖している場合は、
水と一緒に雑菌も拡散する恐れがあります。
こまめにお手入れを行い、
きれいな状態を保つことが大切です。
消費電力は、ヒーターがない分控えめです。
気化式よりも若干電気代は高いですが、
スチーム式よりははるかに安く抑えられます。
ハイブリッド式
異なる加湿方法を掛け合わせて、
それぞれのデメリットを補っているのが
ハイブリッド式です。
気化式にヒーターを合わせたものと、
超音波式にヒーターを合わせたものの
2種類に分けることができます。
気化式にヒーターを合わせたタイプは、
水を含んだフィルターに
温風を当てて加湿を行います。
スチーム式よりも蒸気の温度が低く、
安全性に優れる一方で、
雑菌やカビが発生しやすいです。
こまめにお手入れを行う必要があります。
超音波式にヒーターを合わせたタイプは、
ヒーターで温めた水を超音波で霧状にして、
加湿を行います。
通常の超音波式よりも
短時間で加湿することが可能です。
細かな特徴は異なりますが、
いずれの方法もヒーターを使うため
消費電力が大きいです。
電気代は気化式よりも高く、
スチーム式よりも低い傾向にあります。
また、機能性に優れている分、
本体価格が高い点にも注意しましょう。
02 | 加湿器を使いながら電気代を抑えるには?
加湿器を使うと電気代が気になる
という方は多いはずです。
加湿器を使いながら電気代を安く抑えるには、
どうすれば良いのでしょうか。
加湿器にかかる電気代を節約する方法を、
3つご紹介します。
加湿能力に適した部屋で使用する
加湿器にかかる電気代を抑えるには、
加湿器の加湿能力に適したお部屋で
使用することが大切です。
加湿器の加湿能力に対してお部屋が広すぎる場合、
消費電力が大きい運転モードで長時間作動して、
余計な電気代がかかる可能性があります。
加湿器の商品詳細には「適用床面積(適用畳数)」
が記載されています。
使用できるお部屋の目安になるので、
事前に確認しておきましょう。
フィルター清掃を行う
フィルターが付いている場合は、
こまめに掃除を行うことも大切です。
フィルターが汚れて目詰まりを起こすと、
加湿器の運転効率が落ちて
電気代がかかりやすくなります。
また、フィルターやタンクなど、
加湿器の各種パーツのお手入れを怠ることは、
雑菌やカビの繁殖につながりかねません。
雑菌やカビが原因で、加湿器肺と呼ばれる
アレルギー性の肺炎を引き起こす恐れもあります。
加湿器の種類に関わらず、
こまめにお手入れを行うことを心がけてください。
エアコンの設定温度を下げるのも節約に
エアコンの設定温度を下げるのも有効です。
空間の湿度は体感温度に関わる要素のひとつで、
湿度が高いと体感温度は上がり、
湿度が低いと体感温度は下がります。
つまり、気温が低い冬場でも、
加湿器でお部屋の湿度を適度に上げておけば、
エアコンの設定温度を下げても寒さを
感じにくくなるのです。
エアコンの設定温度を下げることで、
トータルの電気代節約につながります。
03 | 省エネに加湿器を使いたい場合は「超音波式」がおすすめ
電気代を抑えながらお部屋の加湿を
行いたい場合は、
静音性や安全性に優れている、
超音波式の加湿器を選ぶのがおすすめです。
リズムの「プールレス加湿器」は、水や、
水と空気が混ざった霧が触れるパーツを、
全て洗うことができます。
スチーム式に比べて雑菌やカビが繁殖しやすい
超音波式の加湿器ながら、
雑菌の繁殖が懸念されるプールがないため、
清潔さを保ちやすいのが魅力です。
電気代を抑えるだけでなく、
安全に使い続けることができます。
04 | 適切な加湿器を用意するのが電気代節約のコツ
加湿器は、種類によってかかる電気代が
大きく変わります。
基本的には、スチーム式の電気代が最も高く、
気化式が最も安くなりやすいです。
ただし、具体的な消費電力や電気代は、
使用する環境にも左右されます。
お部屋に適した性能の加湿器を用意したり、
こまめにお手入れを行なったりするのが、
加湿器にかかる電気代を節約するコツです。
更新 2024.10.28