加湿器はこまめにお手入れしよう!
タイプ別のお手入れ方法とは
お部屋の湿度を適切に保つ際に役立ち、
風邪やインフルエンザの予防、花粉症対策など、
さまざまな効果が期待できる加湿器。
効果を得るためには、
こまめにお手入れをしてきれいな状態を
キープすることが大切です。
お手入れしないで汚れたままの加湿器を使うと、
体に悪影響を及ぼすことも考えられます。
ここでは、加湿器のお手入れの重要性と、
タイプ別のお手入れ方法などをご紹介します。
01 | 想像以上に汚れやすい加湿器
加湿器は、水を水蒸気にして空気中に
放出することで、空間の加湿を
行うアイテムです。
加湿方法から4種類に
分けることができますが、
いずれの場合も水道水を水蒸気にして
空気中に放出する点は変わりません。
加湿器が汚れる原因になるのが、
水道水に含まれている成分です。
ミネラルやカルキといった成分が水垢となって
加湿器に付着すると、フィルターが目詰まりを
起こして加湿性能が落ちたり、
雑菌やカビの発生に
つながったりする可能性があります。
お手入れせずにそのまま使い続けると、
水蒸気と一緒に雑菌やカビが
放出されてしまうので注意が必要です。
雑菌やカビを体内に取り込み続けた結果、
咳や発熱、アレルギー性の肺炎、気管支炎などの
健康被害につながることも考えられます。
02 | 加湿器ごとの特徴と日々のお手入れ方法
加湿器は、加湿方法ごとに
お手入れの方法が異なります。種類別の特徴と、
お手入れの仕方を押さえておくことが大切です。
ただし、具体的なお手入れ方法は、
商品によって異なります。
パーツの破損や故障につながる恐れがあるので、
必ず取扱説明書を確認してから
お手入れを行ってください。
気化式
水を含んだフィルターに風を当てて、
水を気化させることで加湿するのが気化式です。
フィルターが常に水を含んでいて雑菌が
繁殖しやすいため、
こまめにお手入れを行いましょう。
タンクのお手入れは、毎日水を入れ換える
タイミングで行うのが基本です。
古い水を捨ててから、
少量の水を入れて振り洗いを行ってください。
臭いが気になる場合は、
クエン酸水を使ってゆすいだり、
つけ置き洗いを行なったりすると良いでしょう。
フィルターは、週1回から2週間に1回を
目安にしっかり掃除を行います。
水を含んでいる気化フィルターは、
水で押し洗いをしましょう。
すぐに使う場合は濡れた状態で取り付け、
しばらく使わない場合は乾かしてから
元に戻すことがポイントです。
空気の吸い込み口にあるフィルターも、
掃除機でホコリを吸い取ったり、ブラシで
細かなゴミを払ったりする必要があります。
具体的なフィルター掃除のタイミングは、
メーカーや機種によって異なるため、
取り扱い説明書を確認してください。
また、フィルターは定期的な交換が必要です。
取扱説明書の記載に従い、
忘れずに交換しましょう。
スチーム式
タンクの水を熱で沸騰させて、
水蒸気を放出するタイプがスチーム式です。
水を沸かす際に煮沸消毒されるので、
他の加湿器に比べると
雑菌の繁殖は抑えられます。
吹き出し口が熱くなったり、
熱い蒸気を放出したりするため、
使用の際はやけどに注意が必要です。
気化式と同じく、給水タンクの水は
必ず毎日入れ替えるようにします。
プラグを抜いたら本体が冷めるのを待ち、
残っている古い水を捨てましょう。
その後、タンクに少し水を入れて
振り洗いしたら再び水を捨て、
柔らかい布で全体を優しく拭いてください。
汚れが酷い場合は、
クエン酸水につけ置きしてから、
柔らかいスポンジや歯ブラシで
こすり洗いするのがおすすめです。
超音波式
超音波の振動で霧状(ミスト)
にした水を放出し、
加湿を行うのが超音波式です。
水を加熱しないので、
こまめにお手入れを行う必要があります。
他のタイプと同様に、タンクの水は
毎日入れ替えることを徹底することが大切です。
振り洗いを行い、完全に乾かしてから
新しい水を入れるようにします。
タンク以外に取り外せるパーツがある場合は、
一緒に流水で洗ったり、
布で拭いたりしましょう。
超音波を発生させる装置が汚れている場合は、
柔らかいブラシやスポンジなどで
掃除を行ってください。
硬いもので部品をこすると、
傷がつく恐れがあるので注意が必要です。
空気の取り込み口に付いているフィルターは、
掃除機でホコリを取ったり、
ブラシで細かなゴミを払ったり
すると良いでしょう。
ハイブリッド式
気化式とスチーム式、
超音波式とスチーム式など、
2つの方法を組み合わせて、
それぞれのタイプが持つデメリットを
補っているのがハイブリッド式です。
週に1回水を入れ換えるだけで
良いとしている商品もありますが、
基本的には毎日水を
交換するようにしましょう。
水を換える際にタンク内を振り洗いするのも、
他のタイプと同じです。
気化フィルターを採用している
ハイブリッド式の場合は、
週に1回程度を目安に、
フィルターのすすぎ洗いを行ってください。
空気の取り込み口にあるフィルターも、
他のタイプと同様に掃除をしておきましょう。
商品によってパーツやお手入れ方法は
異なるので、詳細は取扱説明書を
確認することをおすすめします。
03 | 片付ける前にもお手入れしておこう
加湿器を長期間使わないでしまっておく場合も、
しっかりとお手入れを済ませてから
片付けることが大切です。
汚れや水分が残ったまま片付けると、
雑菌やカビが繁殖する恐れがあります。
【加湿器を片付ける前のお手入れ方法】
1.加湿器のパーツを分解し、
可能なものは全て水洗いする
2.柔らかい布で本体の拭き掃除を行う。
外側の汚れが酷い部分は、
中性洗剤を溶かした水を布巾に含ませて拭く
3.お手入れが終わったら水気を
タオルで拭き取り、しっかりと乾かす
4.完全に乾燥させてから組み立て直し、
ホコリを被らないように箱や袋に入れてしまう
04 | お手入れが簡単なリズムの「プールレス加湿器」
加湿器の清潔さを保つためには、
水に触れる部分が全て洗えるタイプや、
構造がシンプルで洗うパーツが
少ないタイプを選ぶのがおすすめです。
リズムの「プールレス加湿器」は、
水や水と空気が混ざった
霧が触れる全てのパーツを、
全て洗うことができるのが魅力です。
多くの気化式・超音波式の加湿器にある
プールがないため、洗いやすく、
新鮮できれいな水で
空間の加湿を行うことができます。
加湿器のお手入れの手間を
減らしたい方は、ぜひご活用ください。
05 | 加湿器はこまめなお手入れが重要
加湿器のお手入れを怠ると、
内部で雑菌やカビが繁殖し、
部屋中に放出してしまう恐れがあります。
毎日水を交換する、定期的に掃除を行うなど、
こまめにお手入れして
清潔さを保つことが大切です。
ただし、水が触れるパーツを洗えない、
部品が多く掃除に時間がかかるなど、
商品によってはお手入れが面倒に
感じることもあるでしょう。
日々のお手入れを楽に済ませるために、
水が触れる部分を取り外して
しっかり洗えるタイプや、
洗う必要があるパーツが少ないタイプを
選ぶのがおすすめです。
更新 2024.9.13